たのしい川べ

ここのところ、本を読むことが増えました。
人から借りた本だったり、久しぶりに買ってみたり、仕事のご縁があって読んで見たり。。。

嬉しいことに、児童文学が多いです。

どうして嬉しいか、、といえば、今までの人生の中で一番読書家だったのは、小・中学生の頃だったからです。
何十年も飛びましたが、小さな頃からの続きみたいです。

かなり前から読んでみたかった「たのしい川べ」。
ファンタジー的な児童文学の草分けみたいな本だと何かで読んだことがあります。

絵が素晴らしい。 見とれます。
クマのプーさんの絵描きさん E・H・シェパードさんです。
翻訳は石井桃子さん。

スコットランドの当時の社会も反映しています。質素で堅実なモグラさんのお家の前にはちゃんと彫刻が何体もあるお庭があるのです。
ヒキガエルが洗濯ばあさん(多分下級層)に扮するところが笑いを誘うのは、、、ヒキガエルの性格が反映しています。
すぐに自惚れるお調子者の、お金持ちのお坊ちゃん、自分は信じていないのですが、洗濯ばあさんに似ている(はずはないのですが)という設定になって、人間や動物が騙されます。

絵の力も素晴らしい。

主人公の川ネズミやモグラに比べて、悪者のイタチやテンの小さなこと!
ヒキガエルの大きなこと!
でも何もおかしくないのです。

作者のケネス・グレーアム氏が自分の子供に聞かせたお話だった「たのしい川べ」
300ページ以上あるのですが、読み終わって私の頭の中は子供のように興奮してこの世界に魅了されました。

旦那に色々興奮して話すのですが、、、「何言っているのかわからない〜」と言われました。
そうですよね、、、ヒキガエルが洗濯ばあさんになって、お城をイタチとテンに乗っ取られて、、、とか

子供に戻った時間。名作ってそうなのですね。

私もお話の世界をまざまざと想像させるような絵が描きたいなぁ と子供のように夢を見ました。(今更ですが・笑)