2022年9月13日
夏の絞り
夏もそろそろ終わりでしょうか。
残暑は厳しいですね。
私は絞りの町で育ちました。
名古屋の有松というところです。東海道五十三次の絵に「鳴海 名物有松絞り」みたいな宿場町の絵もあります。
そこの夏は、絞り一色!
みんな絞り大好き!しかもちょっとよそ行き!(みたいな)
物干し竿には、絞りのワンピースが必ず干してあるような。
もちろん、浴衣は絞り!着物だって絞りが多い。
そんな町で育ちました。
中学校の夏休みの研究も「絞り染め」
大学時代のアルバイトも絞り屋さんで。
そして、就職だって絞り屋さんだったのです。
とっぷり浸かりました。
町には、絞り屋さんと絞りと関係している職人さんの家が、何件もあります。
私の子どもたちは知らない、絞りの座布団カバー。久しぶりに洗って被せました。
和室のない子どもたちは、座布団すら知らないかも。クッションの世代です。
当然ですが中に、座布団が入っています(笑)
夏の初め、藍染染色家の友人から絞りの日傘を買いました。奮発しました。
服はいらないけれど、日傘は欲しかったのです。
この夏、とっても便利でした。持ち手もしっくり、重くもなく、しっかり遮光してくれました。
もう実家はないけれど、たくさん友人がいる町です。
夏になると、懐かしくなります。。。有松という町。