金食い虫とマツクイムシ

9年前、尾道に帰ってきたときに驚いたことは、どこのうちにもかなりの割合で、松が植えてあることだ。
(我が家の近所のことですが)
神奈川県の以前住んでいた町は、新興住宅街と思われる新しい家が多いくて、古くからの家でも洋風が多く、松はそんなに見なかった。
ところが尾道へ帰って見ると、隣近所大抵『松』がある。
我が家のそんなには広くない日本庭園らしき庭(敷地)には、帰った当初6本以上あった。
両親が居なくなって当主となった旦那はすでに3本ぐらいすぐ松を切ってしまった。
「松は金食い虫なんだ」という。
剪定が難しく、毎年一回お願いしているシルバーさんが、一人に一本、かかりっきりになってしまう。
旦那もやってみるが、なかなか良いように芽が切れなくて、うまく剪定できない。
つまり、松が多ければ、シルバーさんの数も増える、費用が高くなるのだ。
タイムイズマネーでもし自分でやれば、よくない上に、時間も限りなくかかるのだ。

両親の生きていたずっと以前はもっと費用のかかる「植木屋さん」に頼んでいた。
形の良い松は、多分一眼でわかるのだ。
手入れが行き届いているかどうか。。。ちゃんとお金をかけてあるかどうか。。

旦那さんが切ってしまったのは、金食い虫と同時に、形の美しくない松を切ってしまったからだ。
旦那さんは美術家だから、、、そして私も松にそんなに愛着はない。
できれば、美しいイングリッシュガーデンがいいな〜少なくともさっぱりした洋風な感じがいい。
ま、そこへは行きつかない〜と思うのだけれど。

そんな我が家の庭の松が、多分一番大きな形のいい奴が。。
春先にはメジロが、低木の梅の木から猫よけの中継地点になる、程よく高い松の木が、、なぜかマツクイムシにやられてしまった。

もはや切るしかない。他の松にうつるとも言われた。

これは二階から見たところ。

近所の身軽な人たちに助けてもらって、松を切った。
足場を考えながら、うまく切ってくれた。
まだ足の悪い(?)私は、遠目に見て撮影している。

小さく切って、我が家のお風呂の焚き付けになる。
ついに「竈(くど)の灰」になって、最後まで使われる。
お父さん、お母さん、そういうわけです。
ごめんなさい。

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